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伊仙町犬田布、徳南製糖半世紀余の「純黒糖」製造守る

伊仙町犬田布、徳南製糖半世紀余の「純黒糖」製造守る

【写真】タテ
台風被害を克服して半世紀余の「純黒糖」製造の灯を守った徳南製糖=26日、伊仙町犬田布
 黒糖製造、徳南製糖

台風被害を克服 

 昨年9月末の台風17号の直撃によって伝統の黒糖工場上屋が全壊し、今期操業の存続が危ぶまれていた伊仙町犬田布の徳南製糖(南郷光枝代表)。

 地元住民たちの「ユイの心」や、伝統の「純黒糖」を求める製菓会社などの励ましにも支えられて再び灯をともし、白い湯気と甘い香りを漂わせている。

 県道沿いにあるその立地条件から、往来のドライバーたちにも製糖期の到来を告げる風物詩的な存在となっている。

 自然の地形を生かした工場自体は1954(昭和29年)に設置された。

 68年に南郷さんの父が譲り受け、光枝さんは2代目。

 こだわり続ける「生の純黒糖」は、黒あめ・かりんとう・ようかんなどでおなじみの那智黒総本舗(和歌山県)に契約出荷を続け50年余の伝統を持つ。

 昨年相次いだ台風は、原料のサトウキビを記録的不作に陥れているばかりか、特に台風17号は、半世紀以上を経た同黒糖工場建屋の屋根や柱も倒壊させた。

 「壊れた工場の姿に立ちすくみ、今期製糖は無理かもと思っていた。被害が島全域に及んだため大工さんや材料も不足した。多くの集落住民のみなさんが一斉に駆けつけ、跡片付けをしてくれるなどユイの心に大いに感動し、もう一度立ち上がる元気をいただきました」。

 復旧・再開に期待する契約先の励ましや、島内建設業者の配慮にも助けられ、年明け操業で「純黒糖」製造の灯を再びともした。

 自社ブランド(和菓子)用原料の調達を視野に26日、製造工程などを下見に訪れていた宮城県仙台市の会社社長塚本重幸さん(62)は「黒糖の本物の味を求めており、ぜひ欲しい素材だ」ときっぱり。

 沖縄県の黒糖には国の補助があり一部自動化で大量生産でき単価も安いが、「手作りにこそ本物の味が残っている」。

 TPP参加しだいでは黒糖産業の崩壊も懸念、「今後は本物の味か、大量生産(低価格化)かに二極分化されるのでは」と話した。

 出来立ての新黒糖は直売もしている。徳南製糖(電話0997―86―9020)。
 
 

コメント

  • 純黒糖(懐かしい味サタ)

    徳南製糖さん、懐かしい味を思い出しました、昨日(なーばる)から送ってくれました(この味とやわらかさ)を続けてください、高齢者になると他の砂糖はかたくて、妻がお茶入ったよと、目の前に砂糖をおいてもなかなか手が出ませんでした
    60数年前のサタグンマで牛追いして作った味、有り難うございました




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