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喜界町、ボタンボウフ加工施設開設

喜界町、ボタンボウフ加工施設開設

画像の説明
【写真説明】
学校特有の長い廊下を利用して設置された乾燥機=喜界町提供=

新たな産業で島の活性化に

 小中学校の再編統合により昨年3月に廃校となった喜界町の旧阿伝小学校校舎を利用してこのほど、ボタンボウフの加工施設が開設された。サトウキビやゴマ栽培が経済の中心だった喜界島。人口減少や過疎化の象徴ともいえる廃校を利用しての新たな産業の可能性を示し、雇用の確保や地元経済、島全体の活性化を目指す。

 ボタンボウフはポリフェノールが豊富で、沖縄では「長命草」という名でお茶などに利用。喜界島で収穫されるボタンボウフは、他地域と比べてポリフェノールの量を多く含むことが分かっており、健康食品を手がけるビーエイチエヌ(東京)と地元農家で新会社「(株)喜界島薬草農園」(澄川盛昭代表取締役社長)を設立し、加工や商品開発などの運営に取り組む。同町では「潤命草」という名で商標登録している。

 ボタンボウフは同島の方言で「サクナー」と呼ばれており、地元では天ぷらなどに調理され、古くから食されてきた。海辺に自生するだけあり、塩害や台風にも強く、比較的育てやすい。お年寄りや女性など、誰でも栽培できることが利点で、澄川社長が理事を務める喜界島薬草普及協会・潤命草生産組合には現在84人が参加。2月の発足時から20人ほど増加した。

 同組合は▽自然に生えているものを採らない(栽培したもののみ)▽化学肥料を使わない▽農薬を使わない―という規定を設定。同社では農家から買い取ったボタンボウフを乾燥させ、粉末に加工。お茶や化粧品など様々な商品の原材料として、出荷するという。

 故郷にUターンし、施設を設置した澄川社長は徳島県の女性や高齢者が取り組む「葉っぱビジネス」からヒントを得て加工施設の設置を決意したという。澄川社長は「加工施設の設置は、誰かがやるだろうでは、きっと誰もやらないと思った。若い人の就業場所としてもこれから発展させていきたい。ビーエイチエヌでも、PRに気合いを入れていると聞いているので、期待したい」と笑顔。「(加工を終えた)4月下旬以降は、工場の稼動予定がない。今後は、夏場の利用についても考えていきたい」と語った。

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