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レッドリストからの削除目標

レッドリストからの削除目標

140927野生生物保護増殖検討会(第1回)
奄美市内のホテルで開かれた奄美希少野生生物保護増殖検討会

野生生物検討会 新たな調査手法確立も

3種の保護増殖、10年計画

 2014年度第1回「奄美希少野生生物保護増殖検討会」(座長・石井信夫東京女子大学現代教養学部教授)が27比、奄美市名瀬の奄美観光ホテルであった。昨年8月に実施したワークショップでの意見をもとに、アマミノクロウサギ、アマミヤマシギ、オオトラツグミの3種の保護増殖事業計画について事務局が説明。委員らの意見を踏まえて修正した上で、レッドリストからの削除などを目標に10年間の事業計画を完成させるとした。

 検討会には検討委員6人のほか関係機関や環境省(事務局)など約30人が参加。那覇自然環境事務所の阪口法明野生生物企画官は「奄美大島と加計呂麻島、徳之島にしか生息しないこの3種は世界自然遺産の価値を証明する種。そのためには保護担保が必要。そのためにも、みなさんの意見で、実施計画を内容のあるものにしていきたい」と語った。

 同計画は各保護増殖事業の開始から10年程度が経過したことで新たな課題なども出てきたことから設定。計画は24年までの10年間で、ワークショップでの意見をもとに、環境省が種ごとに活動内容などをまとめて計画案を作成した。

 案では、アマミノクロウサギは環境省レッドリストにおいて絶滅危惧Ⅱ類(VU)以下のカテゴリーに掲載されている、もしくは掲載されないことを実施計画目標に掲げる。アマミヤマシギ、オオトラツグミについては同リストから絶滅危惧種として掲載されなくなることを目標とする。

 案ではモニタリング調査の継続による情報収集や、新たな調査手法を確立し、効果的な生息状況、生態、遺伝学的知見などに関する情報収集・蓄積を計画。生育環境の維持・改善ではコリドー(保護林の間をつなぐ森林を新たな保全林)の設置を検討している。また、徳之島ではアマミノクロウサギとアマミヤマシギの個体数が少ないことから、特に飼育下における繁殖などの検討も挙げられた。

 委員からは「奄美にしかいないので、感染症などはこわい。病原体などのデータも取っておくべき」「全体的にあいまいな部分が多い。もう少し計画にメリハリをつけて」と意見する場面が見られた。

 このほか、環境省が今年度実施するノイヌ・ノネコ対策の調査概要を説明。減少傾向が見られるマングースに代わり、近年で特に問題となっているノネコ。マングースバスターズが奄美大島内に設置したセンサーカメラには3年間で4600枚のノネコが撮影されており、今年度中に画像データを解析し、ネコの個体識別を行う。また、徳之島では新たにセンサーカメラを設置して調査を行うとしている。

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