商品・法被でPR計画
商品・法被でPR計画
生徒に積極的に話しかけるなど情熱的に講義した重さん=右=
学校と奄美地元デザイナー協力
奄美市名瀬の奄美高校(満丸浩校長、生徒581人)は、同校や奄美を知らしめるためのPR活動を行う計画を立てている。生徒のデザイン案をもとに、地元デザイナーが協力して商品開発を行うほか、同校の法被も製作する。
来年度から同校で始まる「電子商取引」の授業への準備のため。授業ではウェブページを作製し、ネット販売を行うが、商品を開発し販売することで知的財産権を学ぶなど、授業を充実させることが狙い。法被もデザインを通して同権利への理解を深める狙いがあるが、主に校外での活動時に着用し、PRに役立てるという。
商品は情報処理科の1、2年生がコンピューターグラフィックスを活用してデザインし、プレゼンテーション会などを経て来年2月に完成させる。法被は情報処理、商業、家政の3科の3年生が担当し10月にはデザインを決定する。いずれも同市名瀬在住のデザイナー重尚樹さん(34)が講師として協力する。
30日には重さんが3年生約110人に講義した。自身の体験やデザイン感などを情熱的に話し、デザインの際にはどういった点に気をつければ良いかを伝えた。生徒にはそれらの注意点について考えさせ、「自分でも誰でもいいから誰かが着ているところを想像することが大事」と話し、明確なイメージを持つことがデザインを進める上で役立つことを強調した。「まずは楽しみながらつくること」とも話していた。
情報処理科3年の前田樹里菜さんは「デザインはよくわからないが、奄美大島らしさが出る法被を作りたい」と話していた。