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嘉徳海岸侵食対策事業検討委

嘉徳海岸侵食対策事業検討委

0127嘉徳海岸侵食対策事業検討委
コンクリート護岸設置を決めた第3回「嘉徳海岸侵食対策事業検討委員会」

コンクリート護岸設置へ

保護体制で周辺環境への配慮訴え

 第3回「嘉徳海岸侵食対策事業検討委員会」が27日、瀬戸内町の県大島支庁瀬戸内事務所であった。海岸後背地の土地利用や侵食度合いなどを考慮した上で、墓地や住宅がある地域の海岸に長さ約180㍍、高さ6・5㍍のコンクリート式護岸を設置することを採択した。

 同町の嘉徳海岸は2014年に接近した台風18・19号による高波の影響で集落海側に位置する墓所地前の海岸の砂が著しく流出するなど、侵食が深刻化している。同事務所は識者で構成される同委員会を設置し、委員会判断を踏まえた計画の再考を続けていた。

 第3回となった今回は前回会合時に議論が深まった工法とゾーニングについて同事務所が報告。海岸背後の土地利用、侵食幅について10㍍四方メッシュマップを作成し、3段階で評価。このほかにも同マップ上で天然記念物のオカヤドカリの発見個体数、町道から海岸へのアクセスをプロットし、それぞれ示した。

 もう一方で問題となっていた工法に関しては同事務所が恒久的対策、侵食後退抑止対策それぞれ3種を提示。委員らは住民の安心安全と環境への影響の両面を考慮し、議論を深めた。

 同委員会は同事務所の提示した対策のうち、高さ6・5㍍のコンクリート護岸を陸側、海側ともに砂で覆い、その上にアダンを植栽する方法を選定。同方式は陸域から海浜までの連続性が保たれ、海岸利用者やオカヤドカリが砂浜へ容易にアクセスできることが特徴。奄美市笠利町用海岸などですでに使用されている方法だという。

 場所に関してはマップの防護面の評価を基準に、対策の必要性が高い集落内の墓地や住宅がある地域の海岸の約180㍍の区間とした。またその周辺(南約50㍍、北約30㍍)は継続したモニタリングを行い、様子をうかがうこととした。

 このほかにも工事用道路の設置方法や場所、護岸を覆う砂が減った場合の対応、ウミガメの産卵への配慮などについても言及があった。服部正策委員長は「工事期間中に心配なのは、工事用道路の工法と維持管理、動物などへの配慮。保護体制を行政と担当者がしっかりと連携をとって行ってほしい」と事務所側に求めた。

 同事務所は今回の委員会の決定を受け、天然記念物の生息地の工事に必要な法的処理を行う予定。その後、国の「海岸侵食対策事業」を利用し、18年度以降に計画を固め、18年秋以降に工事に着手したいとしている。

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